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“離島で一週間”の過酷なオーディションに参加した5人の少女たちが得たものとは?

2019年01月11日(金)配信

人気グループ、BiSHなどを抱える音楽事務所WACK。ネットで賛否両論となった2017年の開催に引き続き、2018年3月に行われたWACKの合宿型アイドルオーディションに密着したドキュメンタリーが『世界でいちばん悲しいオーディション』(公開中)だ。早朝のマラソンから始まり、デスソース入りの食事、歌唱・ダンス審査といったその一部始終が24時間配信され(視聴者の評価もポイントとして加算される)、生き残った者だけがアイドルになれるという過酷なオーディション。今回、見事勝ち残り晴れてアイドルとなったGANG PARADEのハルナ・バッ・チーン、月ノウサギ、EMPiREのMAHO EMPiRE、MiKiNA EMPiREの4人と、事務所の先輩であり、2日目から4人を見てきたBiSHのモモコグミカンパニーに集まってもらい、オーディション当時の苦労などについて語ってもらった。■ 「落ちた子や敗者復活の裏側が見れたのが衝撃的でした」(月ノウサギ)―—まずは、映画をご覧になっての感想を聞かせてもらえますか?ハルナ・バッ・チーン(以下、ハルナ)「とにかく、自分の姿を見てびっくりしました」月ノウサギ(以下、月ノ)「当時は自分の目で見たものしかわからないから、落ちた子や敗者復活の裏側が見れたのが衝撃的でした」MAHO EMPiRE(以下、MAHO)「当時は受かりたい一心で自分のことしか考えられなかったから、周りの子のことやスタッフさんの考えていたことがわかっておもしろかったです」MiKiNA EMPiRE(以下、MiKiNA)「私は自分のことも見えていなかった気がします。だから、どう動いていたかが見れたのと、(プロデューサーの)渡辺(淳之介)さんの意図とか深いところまで知れて新鮮な気持ちになりました」モモコグミカンパニー(以下、モモコ)「オーディションで落ちた子のことが気になっていたので、そこが知れてよかったです」■ 「『アイナばっかり痛めつけないでください』って言ったら『じゃ、お前が行けよ』みたいな話になって…」(モモコグミカンパニー)――モモコさんが今回の合宿に参加することになった経緯は?モモコ「3月にBISHのツアーの北海道公演が終わった後、渡辺さんも含めて打ち上げがあったんです。その時に話があって、当初はアイナ(・ジ・エンド)が行くことになっていたんです。アイナは2017年のオーディションにも現役メンバーとして参加していて、デスソース入りのごはんを食べさせられている姿をニコ生で見て、理不尽だなとか思っていたし、合宿に対して批判的だったんです。だから『アイナばっかり痛めつけないでください』って言ったら『じゃ、お前が行けよ』みたいな話になったんです。でも、参加してよかったです。当時は、BiSHのメンバーになりたくてなったのにつらいことが多くて、何が楽しいかわからなくなってしまって…。合宿に参加して、アイドルになりたいという強い思いを持った子たちと触れ合って、自分がオーディションを受けた時の気持ちを思い出しました。初心ですかね」――今回集まってもらった4人のうち、ハルナさん以外の3人はモモコさんが合流した2日目に組み直された新しいチームでモモコさんと一緒になったんですよね。それぞれのモモコさんへの印象を教えてください。月ノ「1日目の仮のチームでリーダーを任せられたんですけど、私のチームは4グループの中で最下位だったんです。リーダーなのにうまくまとめられなくて悔しい気持ちだったときにモモコさんと同じチームになったんです。かけてくださる言葉がすごく優しくて、こういう風に話せばよかったんだって思ったのを、よく覚えています」MAHO「アイドルになって何がしたいかを1人1人に聞いてくれたのを覚えています。他の候補者はライバルだけど、審査で1位になるという同じ目標を持って、一瞬でも仲間になるわけで、ほかの候補者の考え方も知れたからよかったです」MiKiNA「最初にモモコさんがアイナさんから預かったノートを見せてくださったんです。そこに書かれていることから、曲や振りの意味を初めて知って、ただ勝つのではなく、曲に寄り添ってライブをするのが一番大事なんだって知りました」■ 「4日目は“しんどい”しか考えてなかったです(笑)」(ハルナ・バッ・チーン)――ハルナさんも、4日目のチーム分けでモモコさんのチームになったんですよね。ハルナ「正直なことを言うと、4日目は“しんどい”しか考えてなかったです(笑) 1日目は周りにどう見られているんだろうとか考えられたけど、筋肉痛とかがあって…、“しんどい”“筋肉痛”“でも落ちたくない”の3つぐらいしか考えられなかったです」――モモコさんは、当時の4人の印象は覚えてますか?モモコ「ハルナちゃんは候補者の中で一番幼い感じがしたけど、一番しっかりしてて、1人で淡々と行動したり、大人だなって思いました。月ノちゃんは一番アイドルっぽい印象でした。でも、かわいいだけでなく、奥底に秘めた根性を感じました。MAHOちゃんはかわいい!EMPiREの2人は同じ部屋だったんですけど、『普通に生活してたら、イケメンのお嫁さんになって幸せになれるのに、なんでWACKのオーディション受けたんだろう』って。だから、WACKに入ったらどうなるんだろうって一番想像がつかなかったです。MiKiNAちゃんは一番ニコ生の視聴者を意識していたり、ファンをつけるのがうまいなって思いました」――初日に渡辺さんが候補者たちに個人情報はお互いにあまり話さないようにと言っていましたが、同じ部屋だとカメラが回ってないところで普通の話もしてたんですよね?月ノ「してましたね。でも、そういう話ができたのは最終日でした。(最終審査が行われる)大阪へ行けることが決まって、その場にいた子の緊張がほぐれて、やっと話せた感じでした」ハルナ「私は誰かと仲良くなったというのはなかったかな。でも、大阪に行くことが決まって、ムロパナコ(BiS)が泣きながら部屋に戻ってきたので、無言で抱きしめました(笑)」MAHO「ずっと一緒のチームの子でも、個人情報とかは話さなかったですね」月ノ「根底ではライバルだから、みんなそういう意識はずっと持っていたんだと思います。最後の夜に部屋に集まって、やっと一緒に写真を撮ったりすることができるようになったんです」■ 「自分が毎日どう生きるかを考えるようになりましたね」(MiKiNA EMPiRE)――この合宿に参加して、アイドルになったというのが一番大きな変化だと思いますが、意識や自分が変わったなと思うところがあれば教えてください。MiKiNA「与えられたものに対する受け入れ方とかかな。自分が毎日どう生きるかを考えるようになりましたね」MAHO「合宿の時は自分の事だけを考えればよかったけど、EMPiREの一員になって、自分が発する言葉がグループのものになるんだとわかって、より責任を感じるようになりました」月ノ「GANG PARADEに入って、ライブでパンストを被ったりすることがあるんですけど、以前は崩れた部分を見せるのに抵抗があったんです。たぶん、合宿の時に渡辺さんに見抜かれていたんだと思うんです。そういう部分を打ち崩せたのは大きな変化かもしれません」ハルナ「変わった部分も変わらない部分もあったんですけど、いろんな見方があるんだと学びました」■ 「私も行けって言われたら行きますけど…」(MAHO EMPiRE)――もし今後、合宿オーディションが開催されたら、今回のモモコさんのように参加したいですか?月ノ「『参加するメンバーは月ノに決まりました』って言われれば行きますし、死ぬ気でやります」MAHO「私も行けって言われたら行きますけど、グループを背負っているという意味で、去年とは違っているので重たいですね」MiKiNA「私もMAHOちゃんと同じですけど、その分、求められているものが違いますよね」ハルナ「GANG PARADEを背負うつもりで行きます。いや、背負える自分にならなきゃいけないと思います!」

撮影/渡邊明音

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